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マジカル☆ステッキ

第6章 初めての気持ち



「そうだけど……けど、今は違うの」

「ボクには必要だと思うよ。わかりあうためにひとつになろうよアリサ」

 アリサにとってカラダを繋げるのは魔力を吸引するためであり、互いをわかりあうためではない。

 ヨシヒロからは本日二回も魔力を頂いている。
 さらに、いろんなことがありすぎて精神ともに疲れていた。

「無理は良くない。ヨシヒロも疲れたでしょ?」

 何よりも人間であるヨシヒロの体力が心配だ。

「……だめ?」

 にこやかだったヨシヒロが初めて見せたションボリとした表情にアリサの心が揺れる。

 落ち込みながらも甘えた表情、アリサのよく知るヨシヒロでもあり、積極的な彼は知らないヨシヒロでもあった。

 

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