マジカル☆ステッキ
第2章 はじまりの村
「アリサのためになるんならボク頑張る」
健気で忠誠を誓う子犬のような眼差しが痛い。
それでもアリサは、自身の野望のために心を鬼にして彼を利用することを決意する。
「もう、待ったなしだよ?」
「うん、けどさ……」
「うるさい、もう待たないんだから」
承諾は得た。
これ以上は時間の無駄だと、アリサはヨシヒロの装備を引っペ返した。
乙女のように恥じらうヨシヒロ。
その割には立派なモノを持っていた。
「…………なんで勃ってんのよ」
「だ、だって。アリサとその……」