
マジカル☆ステッキ
第1章 プロローグ
「失礼なのはあなたよ」
アリサの就活に横槍を入れてくる同じ魔法学校卒業生の通称バディ子。
秀才でイケメンな勇者の隣にふさわしいナイスバディーの持ち主だ。
彼女が勇者の隣にいるのは、誰もが羨む容姿のおかげではない。
ハヤトとバディ子は、魔法学校で首席を争い合う仲だった。互いに能力を認めあっているからこそ、卒業後も行動をともにしている。
「アナタなんかとパーティーを組むなんて、天地がひっくり返ってもありえない」
バディ子の偏見の眼差しにムッとするも、アリサはグっと堪える。
自分は今リクルート中であり、先方に失礼と言われては先の苦労が目に見える。
