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マジカル☆ステッキ

第3章 アリサとヨシヒロ



「アリサなら本当に魔王退治できるんじゃない」

 昼食を取るために立ち寄った街にて、ヨシヒロは肉をほうばりながら興奮していた。

 道中、アリサはヨシヒロに事情を説明した。
 ことを及ぶ前にも説明したのだが、ヨシヒロは理解してなかったようだ。

 今のアリサなら公立魔法学校 首席で卒業できるほどの実力を目の当たりにしヨシヒロはアリサの言葉をようやく実感した。

「この程度で魔王退治できるなら誰も苦労なんてしないわよ。それにコントロールもまだ無理だし」

 落ちこぼれアリサが首席クラスになることは、想像すらつかないほどのレベルアップである。

 しかし、アリサはそのぐらいといいのけた。
 首席クラスなどこの世界では珍しくないからだ。
 むしろ手練の冒険者なら普通レベルである。


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