
マジカル☆ステッキ
第3章 アリサとヨシヒロ
「わかってるなら、この後のこともわかるでしょ」
「えっ、あっうん。ボク頑張るからね、アリサのためにいっぱいするよ!」
「ちょっ、大きな声で言わないでよバカ」
お昼どきの料理屋。
冒険者や、街の人で賑わいを見せている。
抽象的な言い方でナニを指しているかはわからないだろうが、アリサはヨシヒロをたしなめる。
「ごめん、興奮しすぎた」
「……ま、いいけど」
何はともあれヤル気になってくれたようで、アリサとしても助かる。
ヨシヒロがいつまでも乙女でいては、ことを及ぶまでが面倒くさくて仕方ない。
早々に料理屋を後にしてアリサたちは宿屋へ向う。
