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マジカル☆ステッキ

第3章 アリサとヨシヒロ



 しかし、アリサはヨシヒロによって魔力を頂き、満足感は得ている。
 これを喜びと表現してもいいぐらいに。

 だけど、ほんの少しだけモヤモヤする。

 ────普通が何なのか、わからない。

「ヨシヒロは約束通り頑張ってくれたよ。だから謝らないで、それとも不満?」

「ボクは満足だよ……だから、申し訳なくて」

 アリサは優しく微笑みヨシヒロの頭を撫でる。

「なら、いいの。わたしも満足だから」

 嘘ではない。
 自分をごまかしてるわけでもない。

 でも、やっぱりヨシヒロが満足だと感じてくれていることが嬉しいんだとアリサは思う。



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