テキストサイズ

マジカル☆ステッキ

第3章 アリサとヨシヒロ



「少し休んだら王都まで行くよ」

 声をかけた時にはスヤスヤとヨシヒロは寝息を立てていた。

 どこかしら満足そうに眠るヨシヒロの表情に、アリサはホッとする。

 彼に無理をさせていることには変わらない。
 それでも自身の野望をはたすためにヨシヒロを利用していることもわかっている。

 でも、でもと言いながら必死にアリサのために頑張っている姿を見れば愛着がわく。
 それが恋愛感情ではなくとも、自分はヨシヒロを好きであると認めざる負えない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ