禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸(改訂版)
第4章 脅し-奴隷契約
「・・・・・」
家に帰って来て、脱衣所で服を脱ぎ、鏡で身体を見たら酷いあり様。
縄の痕がハッキリ残り、ところどころ血が滲んで、鞭打たれた背中や太腿やお尻は真っ赤で鞭の痕がちらりほらり‥‥
「・・顔‥‥腫れてる‥‥」
打たれた頬‥
真っ赤に‥そして手で叩かれたのが分かる手形の痕‥
それが腫れを引き起こしていて……
「酷い‥な‥‥ぁたし‥‥‥」
こんなんじゃ、街に繰り出すどころか、ガッコにも行けないよ‥‥
染みるのを我慢して、シャワーを出した途端‥
水滴と共に流れる涙。
悔しい‥
逆らえない‥
誰か助けて‥
そう思ったって、手を差し伸べてくれる人は誰も居ない‥
全てぁたしが拒絶した。
分かってる、これはぁたしが引き起こした事‥
誰にも助けを求められないくらい‥‥分かってる・・・
それでも、人目に付かない所で、泣くくらい許して欲しい‥
あんな事されて、普通で居られるワケがないじゃない‥
みんなの前では泣かないから、せめてシャワーの音に紛れて泣くのだけは許して‥‥
ぁたしはシャワーを出しっ放しにしながら、暫く1人で泣いた・・・・・
バスタオル1枚頭に掛けて、自分の部屋に戻って来て、直ぐに目に付いた携帯。
帰り際、彼奴はぁたしの携帯を勝手に取り上げ、電話番号を自分の携帯にワンコ‥
吉田はぁたしの携帯番号を確認してから、ぁたしの携帯に自分の番号を登録しやがった。
"ピピッ‥ピピッ‥"
そんな事を思っていたら、メールの着信音‥
開いたら、それは彼奴からのメール。
「・・嘘!?」
添付されていた画像は、先ほどの行為の写メ!
彼奴、ずっと携帯で撮影していたんだ‥
だとすれば他にも沢山‥‥
慌ててメールを削除したって、彼奴が画像を保存している限り、消えるもんじゃない。