
禁断背徳の鎖・絡み交錯する運命の赤糸(改訂版)
第6章 その時・桜-
最近、美紀の様子が変‥
私達が誘っても遊びにも行かずに、ガッコが終わったら、直ぐ帰っちゃう。
それに美紀痩せたよぉ!
元々細身だったのに、痩せて手足まで細くなって、頬も痩けて顔色が悪くて‥‥
私は心配で、何度も美紀に聞いた。
でも美紀は‥‥
「なんでも無いよ?
ほら、ダイエット‥
結構成功してるんだよね」
嘘・・・
美紀、ダイエットなんて興味無いじゃん!
私や克己が心配しても、大丈夫の一点張り。
これじゃあ話にならないよー・・・
「桜、今日も行くんだろ?」
「えっ、ああ‥うん行くけど‥‥」
ちょっと考え事をしていたから、一瞬だけ克己に気付かなかった‥失敗失敗。
「美紀は‥
今日も来ないんだろうな」
「だね‥
真っ直ぐ帰るって言ってた」
「あーあ‥
今日は、一も忍も揃って冬二さんのところに行くのに、美紀来なかったら冬二さん不機嫌になるだろ?」
「と、私に言われてもねぇー
それに、ゆかりがウッサイし‥‥」
冬二の彼女と公言しているゆかりは、美紀が行くと何時も不機嫌顔。
でも、美紀が行かないと、冬二が不機嫌顔。
どっちを取っても、片方が不機嫌になるのはお約束。
「私もゆかりはあまり好きじゃ無いし‥
直ぐ美紀に因縁付けるし、ガン飛ばすし」
「男としちゃぁ、あの手の女を落とすのが醍醐味だけど‥」
どこが良いんだだよ‥‥
その前に、克己じゃゆかりを落とせないよーだ!
はっきり言って、ゆかりって我が儘勝手で、冬二の彼女だからって仲間を勝手に使う。
気に入らない奴が居れば、仲間を使って集団リンチ‥
だいたいこれは、ゆかりをナンパしようとした男が多い。
本当に自分勝手・・・
