君のKISSに夢☆CHU
第8章 ダイニングbar☆MOON
「こちらこそ、すみません。大丈夫です…。」
そう言って顔をあげると、私は更にドキドキが止まらなくなった。
そこには心配そうに、私を上から見下ろしている高嶋さんがいた。
「………っ!!!」
赤面して何も言えない!!
「……?あ!お前!この前の!」
高嶋さんと瞳と瞳が合う。
私の事、覚えてくれてるの?
恥ずかしくて、瞳をそらすと
「ちょっと来い!」
そう言って今、高嶋さんが出て来たばかりの部屋に引き込まれた。
突然の事に頭の中が、パニックになる。
この状況は何?
どういう事?
必死に考えていると、今入ってきたドアに押し付けられる。
私の体の両側を高嶋さんの手が挟むように、ドアに付いている。
いわゆる、壁ドンというやつで…。
って、解説してる場合じゃなーいっ!!!