君のKISSに夢☆CHU
第8章 ダイニングbar☆MOON
高嶋さんの唇が離れて、瞳を開けると、高嶋さんがニヤッと笑った。
「何?足りなかった?あんた今、すごい物欲しそうな顔してる。」
「…………っ!」
トロンとした表情で高嶋さんを見つめてしまう。
「あんたいい表情すんな。その顔たまんねーっ。おい!あんたの両腕、俺の首に巻きな!」
言われた通りにすると、高嶋さんとの顔の距離が近付く。
「素直でいい子だな。ご褒美だっ。」
そう言って高嶋さんの唇が、今度は力強く重なった。
私の少し開いた唇の中に高嶋さんの舌が入ってきて、お互いの舌が絡まる。
チュクッ…チュクッ…。
舌が絡まる水音が響いて、私の思考が麻痺していく。
やだっ…。すごく気持ちいい…。
こんな蕩けるような気持ちのいいKISSは初めて…。
体の力がすべて抜けていく…。
まるで溶けちゃいそうな、そんな感じだ。
私も必死に高嶋さんのKISSに応えていく。
もっともっとして欲しいから…。