君のKISSに夢☆CHU
第9章 弟から兄へ宣戦布告
「お前には悪いが、アイツのKISSは俺との相性がいい。しばらくは、キスフレとして付き合わせてもらう。お前は付き合いたければ、付き合えばいい。桜音とは俺は付き合う気はないからな。」
兄さんが言っている事は、僕にとっては意味がわからない事だ。
そもそも兄さんとは、考え方や価値観、性格が全く正反対だから。
「兄さんが桜音を恋愛対象として見てないなら、僕は本気で桜音を狙っていってもいいんだね?」
「あぁ、何も気にする事はない。俺は俺の考え方で桜音と付き合っていく。お前はお前の好きなようにやればいい。」
兄さんが桜音とキスフレとして付き合っていく以上、兄さんと桜音が恋人になる確率は決して0ではない。
僕は兄さんに、堂々と宣戦布告した!
「兄さんには、絶対に桜音は渡さない!桜音は、絶対に僕が貰う!兄さんには負けないよ!」
僕の宣戦布告を聞いて兄さんは、フフッと笑った。
「ま、先の事はわからないからな。お互い、楽しもうじゃないか!」
兄さんのその余裕を、僕が絶対に崩してやるからなっ!