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君のKISSに夢☆CHU

第3章 case1,BAR☆年上の男


「ごめんなさい。優介さんが、あまりに素敵だったんで、見とれてしまいました…。」

はにかんで俯いた私に、優介さんはクスッと笑った。

「君みたいな若くて、可愛い子にそんな事を言われるなんて光栄だな。」

そう言ってウイスキーを口に運ぶ。

「優介さんて、おいくつなんですか?」

「俺?おじさんだよ。今、40歳。桜音ちゃんは?」

「私、22歳です!」

「参ったなぁ。下手したら娘になっちゃう年の差だね。」

そう言って整った髪をクシャクシャっと崩す。

ハラハラと前におりてきた髪が、彼の大人の色気を更に引き立てた。

「年の差なんて、関係ないですよ。実際優介さん40歳には見えないですし。大人の男って感じで素敵です。」

「お褒めの言葉を、ありがとう。」


お世辞でも何でもない、素直に出た言葉だった。


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