君のKISSに夢☆CHU
第13章 KISSの嵐
「さぁ、家の中入るぞっ。」
輝愛に手を引っ張られ、玄関へと向かう。
大きくて頑丈そうなドアを開けると、そこには昭和を感じるような光景が広がっていた。
木のぬくもりを感じる作り。
今はあまり見ない、畳や障子。
何だか旅館に来ているみたいだ。
中に入ったら益々、輝愛がこの家に住んでいるのが不思議で仕方なくなってきた。
「そんなとこで立ってないで、中に入れよ。俺1人しか住んでないから、遠慮はいらないぞ。」
「あっ!ごめん。おじゃましますっ。」
家の中は、キレイに整頓されていて、荷物も少ない。
生活感をあまり感じないお家だなぁ…。
でも、何だかまったりする、落ち着いた雰囲気…。