君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い
はやる気持ちを抑えて、電話に出る。
「もしもし?」
「おう!元気にしてるか?」
「うん…。珍しいね。電話くれるなんて…。」
「あぁ、今お前の家の近くにいたから、元気かな?と思って電話した。」
「そっか…ありがと。」
「………どうした?何かあったか?」
「……。」
「一度電話きるわ。ちょっと待ってろ。」
輝愛が電話をくれるなんて珍しい。
しかも自分が掛けようか悩んでいた時に、向こうから掛けてきてくれた事が、すごく嬉しい。
もう一度電話がくるのを待っていたが、なかなか電話はかかってこない。
寂しく思っていると家のインターフォンが鳴った。