君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い
「なんで…家がわかったの?」
「電話切ってから、来騎に聞いた。」
「どうして来てくれたの?」
「何かお前の事が心配だった。声が寂しそうだったからな。」
さっきの電話だけで、心配して会いに来てくれたなんて…。
輝愛のその気持ちが、すごく嬉しかった。
胸がすごく熱くなって、輝愛をもっともっと近くに感じたくなる。
身も心も輝愛に溺れてしまいたい。
日に日に強くなる輝愛への思いを感じていた。
「輝愛…貴方が好き…。」
「………。」
「今日だけワガママ聞いて…。」
「…ん?可愛いワガママなら聞いてやる。」
「輝愛の心に他の人がいても構わないから。今日だけ私を抱いて…。」
断られる確率の方が高いのはわかってた。
でも言わずには、いられなかった。
抱いている時だけは、もしかしたら輝愛の頭の中が私だけになるかもしれない。
それでも私の事を少しでも感じて欲しい。
そんな気持ちからの言葉だった。