君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い
「後悔しないか…?」
低く静かな輝愛の声が、私の耳に甘く響く。
それと一緒に私の頬を挟んだ輝愛の両手によって、私の顔は上を向かされる。
見つめ合う二人。
輝愛のグレーの瞳は、熱く潤んで揺れている。
でも、真っ直ぐに私を捕らえるその瞳には、しっかりと強い意志を感じた。
輝愛も本気で私と向き合ってくれている。
それを強く感じて、私の中にもう、迷いはなかった。
「後悔なんてしない。貴方が好き。貴方が欲しいの。だから、お願い抱いてください…。」
そう言った私の体がフワッと宙に浮いたかと思うと、いつの間にか、輝愛にお姫様抱っこされていた。