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君のKISSに夢☆CHU

第5章 case3,CAFE☆年下の男


「わかった。私まだ昼も食べてないから、これから何か食べに連れて行って。」

私がそう言うと、彼の表情がパーッと明るくなった。

「やったー!じゃ、お姉さんの名前と年齢教えて。」

「桜音、22歳。君は?」

「僕は、来騎(らいき)、18歳。」

「えーっ!18?高校生になんてご馳走になんてなれないし、デートとか無理っ!」

年齢を聞いてたじろぐ私に来騎は

「大丈夫!お金もあるし、僕高校生には、見えないでしょ?」

微笑みながら、そう言った。

「ま、確かに高校生には見えないけど…。」

「じゃーいいでしょ?ねっ?ねっ?」

可愛い顔をして、おねだりされる。

これは反則だ。

断れるはずがない…。

「わかった。今日だけね…。」

「わーい!桜音、ありがとう!!」

呼び捨てにされてドキドキして、来騎を見ると、屈託のない眩しいくらいの笑顔で、無邪気にはしゃいでいる。

まぁ、たまには年下とご飯もいいかな…。


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