
君のKISSに夢☆CHU
第5章 case3,CAFE☆年下の男
「僕がよく行くお店でもいい?」
「うん。任せるよ。」
「桜音はイタリアン好き?」
「うん、好き。」
「良かったー。パスタすんごく美味しいんだぁ。じゃ、行こう。」
手を繋いだまま、来騎に引っ張られる形で、私達はまた歩き出した。
しばらくそんな感じで歩いていると、目の前にカフェ風の可愛いお店があらわれた。
「ここだよー。」
来騎が嬉しそうにドアを開けて、私をお店の中に入れてくれる。
「いらっしゃいませ!」
エプロンをしたちょっとダンディーな店員さんが出てくる。
「おっ!来騎。女の子連れなんて珍しいなっ。しかも可愛い人だし。彼女か?」
「ううん。彼女だったら嬉しいんだけど、まだ違うんだー。」
まだ違う?何でそんな言い方なの?
これからだって違うから。
そう思って、来騎を見ると
「まずは友達からって、感じかな?ね?」
そう言って私に微笑んだ。
