テキストサイズ

君のKISSに夢☆CHU

第5章 case3,CAFE☆年下の男


店を出て歩いていると、来騎が不服そうな顔をしてくる。

「桜音、店長と何話してたの?」

「料理美味しかったよって話。」

人通りの多い交差点で、信号待ちのため、足を止める。

そばにいる女の子達の目が、たくさん来騎に向けられている。

年上の私が何だか来騎と並んで歩いているのも、恥ずかしくなってくる。

こんなにモテるのに、何で私なんかナンパするんだろう?

来騎の気持ちは、ますますわからない。

信号がかわる間も、来騎は納得いかないようだ。

「料理の話だけじゃないでしょ?僕の話してたよね、絶対。」

「そんな気にする事じゃないよ。来騎をよろしく!って言われただけ。」

「ほんとに?」

「うん、ほんと。」

「そっか。それならいいやっ!」

来騎の顔が笑顔になる。

ほんと、顔に出る分かりやすい子だなぁ。


そんな風に思って来騎を見ていると、隣りにいた女の子の集団が来騎に声を掛けてきた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ