君のKISSに夢☆CHU
第5章 case3,CAFE☆年下の男
「あのー、モデルのライキさんですよね?一緒に写真撮ってもらえますか?」
「あ!ごめん!今プライベートだから。」
来騎がそう言うと、女の子達が私をジロジロと見てくる。
モデルって?来騎って何者?
それよりこの女子達の目が怖いわぁ…。
「このお姉さんは、彼女さんですか?」
女の子の1人が聞くから、来騎より先に答える。
「ううん。違う。私は来騎の姉。いつも弟の応援ありがとう。」
自分でもビックリするくらいの営業スマイルで答えていた。
「てっきり彼女さんかと思ったぁ。綺麗なお姉さんだから!」
さっきまであんなに睨んでいたくせに、女って怖いわっ…。
「ありがとう!来騎、先に駅まで行ってるから、彼女達と写真撮ってあげなさい。むこうで待ってるから。じゃ、ごゆっくり。」
ニコッと笑顔を見せて、私は先に交差点を進む。
「ちょっと待って!」
来騎の声を無視して、足早に歩いた。