君のKISSに夢☆CHU
第5章 case3,CAFE☆年下の男
「ここだよー!」
来騎が連れて来てくれたとこは、お洒落なタワーマンション。
オートロックでセキュリティーもしっかりしている。
高校生がこんなとこで、一人暮らしって何で?
「あっ!何でこんなとこに高校生が住めるの?って顔してるー。部屋入ったら、教えてあげるよ。さ、行こっ!」
エレベーターに乗ると来騎が嬉しそうに手を握ってくる。
「僕、女の人を家にあげるのって、初めてだから、何かドキドキする。ほら、触って。」
握った手が来騎の左胸に置かれると、来騎の心音が伝わってくる。
確かに早い鼓動。
こんな事慣れていて、いつも誘っているのかと思ってた。
来騎って、知れば知る程、不思議な子だなぁ…。
きっと皆、見た目とのギャップに余計に惹かれちゃうんだろうけど…。