君のKISSに夢☆CHU
第5章 case3,CAFE☆年下の男
「お待たせ。女子はあんまり体冷やさない方がいいから、ホットのハーブティーだよ。どうぞっ。」
可愛い形のテーブルに置かれたマグカップから、ハーブティーのいい香りがする。
「いただきますっ。」
桜柄のマグカップ。
きっと私の名前にちなんで、これにしてくれたんだ。
来騎って、女の子が喜ぶ事スマートにしてくれるから、嫌味がなくて、いいなぁ。
「さっきさ、桜音の手を握ったら冷たかったからさ。ホットにしたんだ。あと、桜音だから桜柄。」
フフッと楽しそうに笑う。
「ありがと。来騎って、女子が喜ぶ事、いろいろしてくれるんだね。」
「そうかな?じゃ、僕と付き合ったら、楽しい事ばかりだね。」
来騎が、私の横に座って、ジッと見つめてくるから、やたらとドキドキしちゃう。
来騎の綺麗な顔がすごく近い。
睫毛長くて、女の子みたいだし…。
来騎の手が、私の髪に触れた。
……ドキッ…。