君のKISSに夢☆CHU
第6章 case4☆運命の男?
「ねぇ、これ可愛いね。」
「おう、可愛いいな。これにしようか?」
二人でネックレスを見ていると、目の前のケースの中を見ているカップルが視線に入ってきた。
細身のスーツを着こなした男性と、お金持ちそうな女性。
男性の方は、スーツの中のシャツは胸元近くまでボタンがあいていて、こんがり焼けた肌が見える。
茶色い髪はサラサラで、瞳にかかるくらいに長い。
多分、ううん、見るからにホストとお客さんの関係だ。
「貴方にはこれが似合いそう。どう?」
女の人が、男性の腕をとってブレスレットを合わせている。
「いいじゃん。俺こういうの好き!」
「じゃ、これにしましょう。」
女の人が会計に行くと、その男の人がこちらをチラッと見た。
やだっ…ジッと見つめてたのバレちゃったのかも…。
そんなドキドキの私に、数哉が言う。
「桜音、俺会計行ってくるから、ちと待ってて。」
「えっ?あぁ、うん。」
今1人になるのは、何か嫌かも…。
距離あるし、何も言われないよね…。