君のKISSに夢☆CHU
第6章 case4☆運命の男?
名刺に書いてあったお店に着くと、そこはカフェみたいな雰囲気の入りやすそうなお店だった。
一階という事もあって、入口から中が見える。
数哉が言うように、会員制らしく入口にそう書いてある。
こんなに、オープンな雰囲気のお店なのに会員制なんて、不思議なお店だ。
入口のそばにポスターが貼ってある。
そのポスターを見ていると、数哉が指さしながら、なにやら大きな声を出した。
「あ!これ、さっきアクセサリーショップにいた男だ!桜音に名刺渡した男だろ?」
数哉の指の先にある写真を見ると、確かにさっきの彼が載っていた。
「TERUCHIKA…?」
その人の写真の下の文字を読んだ。
「あの人、“てるちか”っていうんだな。確かにこの漢字、そう読めるけど、珍しい名前だな。本名なのか?」
数哉が名刺を見て呟く。
それも衝撃だったんだけど、私は更に下に載っている青年を見て驚いた。