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君のKISSに夢☆CHU

第8章 ダイニングbar☆MOON


「桜音、おまたせ。」

そう言ってスーツに着替えた来騎がカウンターに出てきた。

このお店の店員さんは、皆男の人だけど、全員スーツを着ている。

なんだかホストクラブみたい…。

だから、高嶋さんもホストっぽかったんだなぁ…。


「あっ!桜音もうカクテル作ってもらったの?僕が作りたかったのに。」

「えっ?ごめん。飲み終わったら、また何か作ってもらうから。」

「うん。次は僕が作るよ。桜音に飲んでもらいたいカクテルがあるんだ。」

「なんだ?来騎がそんなに女に夢中になってるなんて珍しいなっ。」

カクテルを作ってくれた店員さんが、来騎をからかった。

「シンさん、そういう事いわないでくださいよ!僕だって本気になるんですから!」

来騎が必死に弁明しているのが可愛い。

「確かに可愛いし、来騎が夢中になるのもわかるなっ。」

そう言ってシンさんが、私にパチンとウインクした。

「あーっ!桜音は狙っちゃダメですってばーっ!」


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