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好きになっちゃうからやめて。

第2章 Tue, April 11

ちなみに私は普通科ではなく国際科のほうに入学した。なので英語の授業が普通より多い。

西野が出て行ってからりのと話し機嫌も直ったところに英語表現の先生が入ってきた。

見た目はかなりヤンキー。
坊主にひげ面の銀縁メガネで歳は西野と同じくらいに見える。

みんな静まり返っていて私とりのは二人で顔を見合わせる。

すると、

はい、えー英語表現担当します。大沢こうきです。
たぶん三年間俺なんでよろしくー。

と、そのヤンキー(大沢)が話し出した。

んー、なんか話すことあるかな…。
あ、成績のつけかたの話しまーす。
これは、ちゃんと聞いてた方がいいと思うよー。
まずは、定期テストが全体の80%ね。
残りは提出物と出席点と…そんなもんかな。
おっけ、ほかに聞きたいことある人?


誰も手を上げない。

ない?なかったら授業始めちゃうけど?(笑)

えっ!はーい!

私はあわてて手を挙げた。
もちろん授業を始められるのが嫌だからだ。

おっ。えー松下みのりちゃんか。じゃあみのちゃんだね。
みのちゃん!どーぞ!

んー、、じゃあー何歳??

俺はねー26歳!

え!?全然見えない!(笑)

逆に何歳に見えた?(笑)

30くらい…(笑)

だろうね。よく言われまーす。慣れてまーす。あと先に言っとくと極悪人ではないです。

そこでドッと笑いが起きた。

みのちゃんもう質問ないー?

うーん、なながありそうな顔してる!(笑)

私は授業が始まってほしくない一心でななに話を振った。

え!私!?

田中ななちゃんね!ななちゃん質問どーぞ!

えー、、、みのりムチャぶり激しい。(笑)
じゃあ、結婚は?してる?

結婚はねーしてるよー。
一歳の息子もいるよーもう超可愛いよ。

え!みたーい!

私とりので叫んだ。

もーしゃーないなーわかった。授業終わってから見せてあげる。

って笑った先生の顔がすごく優しい顔でちょっと心がうずいた。

それから、奥さんとの出会いやまだ教員試験に受かってなくて講師だということなど聞き、授業が終わる頃にはもう私とななとりのは先生のことをこーきって呼ぶほど仲良くなっていた。

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