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赤い鴉

第1章 twilight

「起きろ、綾瀬!!」
須藤が教科書の背表紙をタケルの後頭部に落とす。
「ふっ…はぁ~」
「そんなに眠いならちゃんと夜寝ろよな」
大きな欠伸をするタケル。須藤はため息を吐いて授業に戻る。一応ノートを取るふりしてやり過ごす。
「ねむっ…」
途中で起こされたせいで寝たりないタケルは授業が終わると保健室に向かった。偏差値の低い男子校とはいえタケルの赤い髪はかなり目立つ。
「センセー寝かせて」
タケルはいきなり保健室を訪れてベッドに飛び込む。保健医の辻が呆れ顔でタケルを見た。
「保健室は仮眠室じゃないぞ」
「ケチ臭いこと云うなよ…ふぁ~」
タケルはシーツを被って深い眠りに着く。
「うん…」
異変を感じたのは体育の授業の声で目が覚めかけた頃だった。胸をざわざわと触られる感覚に完全に目が覚めた。
「うっ…ううん」
「あっ…起きた」
「つじ…てめぇ…あっ!!」
辻は抵抗しようとしたタケルの乳首を指で弾く。タケルは思わず仰け反る。
「綾瀬は相変わらず乳首と背中が弱いな」
上から3つめまでのボタンを外し、シャツの合間からタケルの乳首を弄る辻。
「んっ…ふっ…くっ…」
「ずいぶん可愛い声出すじゃないか」
必死に声を抑えるタケルを見て辻の嗜虐心に火が付く。辻はタケルの首筋に吸い付く。ビクッと震えるタケル、今度は少し強めにタケルの首筋に吸い付く辻。
「あっ…ぁ…んッ…」
辻に首筋を好き放題吸われ舐められる。
「綾瀬の躰は全身性感帯みたいに感じるからな」
酷い言い様にタケルは反論しようと口を開くが辻の手がタケルの中心に触れる。
「あっ…や、やだ…あぁっ…」
「ココ触れただけでそんな声出すな」
辻は首筋に舌を走らせつつ、片手で乳首を弄りながらタケルの中心を優しく揉む。感じる場所を器用に三ヶ所も責められ頬が朱に染まる。目に涙を浮かべ辻を見上げる。
「誘ってるのか綾瀬?」
「さ、誘ってなんか…ンッ…」
「その顔が誘ってるんだよ!!」
辻に口を塞がれる、辻は閉じてるタケルの歯を舌でノックする。それでも口を開かないタケルに辻はタケルの中心を強く握る、小さく悲鳴を上げた隙に辻はタケルの咥内に舌を捩じ込んだ。

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