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赤い鴉

第4章 sunny

「綾瀬って意外に飲み込み良いよね」
迅は緑茶を飲みながら云う。
「それはどういう意味ッスか?」
タケルが恐る恐る訊ねると迅は宙を扇いだ。
「……その前になんでそんなに僕に怯えているか訊いて良い?」
「お、怯えてなんかない…です」
「…本当に?」
迅の綺麗な顔にじっと見つめられタケルは顔を逸らす。
「そ、そろそろ休憩終わりにして勉強しないか?」
「……仕方ないな」
迅が怒ると思ってビクビクするタケルだが迅は微笑んで席に座り勉強を再開した、誘拐されてからまともに勉強していないタケルに丁寧に勉強を教える迅。
「じゃあ今日はここまでな」
すでに茜色に染まった空を見て迅は云う。迅はバイトがあるからと急いで帰った。
久々に過ごした楽しい時間にタケルの心が軽くなる…だか楽しい時間は長くは続かなかった。
「はい」
『俺の家に来い』
かかってきた電話に出るとクロはそれだけ云って電話を切った。タケルはスマホをしまってクロのアパートに向かう。レイプされた時の動画を撮られていた。クロはあのあとタケルにこう告げた。
『この動画をバラ撒かれたくなかったら俺達の玩具になれ』
…と。
タケルは大河に今日は友達の家に泊まるとメールを送ってクロのアパートに向かう。


「あっ…あぁっ…」
ベッドの四隅に革の拘束具で両手両足を縛られ、大きく開かされた脚の奥まった場所にバイブを挿入される。
「やぁ…それ…あぁっ…」
ぺニスは今にも破裂しそうなくらい欲を貯めて宙を指す、その根本は細い紐が結ばれていて欲を放つことを禁じている。
「アヤの淫乱な躰ならそのままでもイケるだろう」
「あぁ~」
クロが乳首を強く吸う。タケルは躰を跳ね、絶頂を迎える。
「はぁはぁ…あああぁぁ!!!」
目を潤ませクロを睨むと一旦止まっていたバイブが動き出す。
「やぁ…おねが、い…せめてバイブは…あああ…止めて、くれ…あああぁ!!」
タケルは絶叫しながらバイブを取ろうともがくが革の拘束具とベッドの柵を繋いでる鎖が音を立てるだけ…。

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