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赤い鴉

第4章 sunny

「迅?」
「うん?なに?タケル?」
「一緒にお風呂入る?」
「ぶっ!!」
いきなりのお誘いに迅は吹き出す。
「いや…いやいやいやいや…タケル、無自覚に誘うのやめてくれませんか?」
「……誘ってる…って云ったらどうする?」
甘えるような目で迅を見上げるタケル。迅はぶるぶると首を横に振った。
「そんな顔をしてもダメなものはダメ!!」
迅がキッパリそう云うとタケルは渋々お風呂場に向かった。
「ふぁ…」
情事後の疲れがどっと迅を襲った。タケルと出会って目まぐるしく変わる日々。過去を思い返すと今と比べてだいぶ味気ない日々だったなと感じた。
これからタケルとの楽しい日々を想像し、迅はほそくえむ。

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