露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第2章 いきなり大ピンチ!? はじめての露出狂☆
私は震える足を無理矢理立たせて歩みを進めた。
一歩。
一歩。
歩きながら全身の感覚を研ぎ澄ませる。
「あとは、車道を越えるだけ…」
自動販売機の明かりがこちらに近づいてくる。
右左を確認して、全裸の私は車道へ入った。
見ると、夜の車道は消えかけの街頭がうっすらと道を照らすだけで、暗闇がどこまでも続いている。
今のところは、その暗闇を裂くように延びてくる車のヘッドライトもない。
静かな夏の虫の声だけが聞こえる。
「よし、いまだ…!」
私は一気に自動販売機まで走った。