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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第6章 夢をみる・・・

『欲しいモンって・・・それなのかよ』




『ふふふっ・・・去年のバイト代

手をつけちゃった・・・~』





『いや、むしろ

本気で使ってなかったのかよ(苦笑)』





思えば約一年前

夏休みのバイトてカンナに出逢って






その印象は・・・






『〃変わり者(モン)〃・・・』





ある意味

オレの中で

その印象は変わってなかった







『ぇ~♪(笑)・・・だってぇ』






普通の高校生はさ

夏休みに汗水たらして働いた金で

そんなモン買わないだろ?



ってさ





将来の学費の足しにしたいから

って言ってた去年のカンナを

確かに覚えてるけど



全くブレていない、その気持ちと

その忍耐力に



オレは表面上

イヤミみたいな事を言いながらも

本当は驚いていたんだ







『別に…自分の稼いだ金なら

自分の好きに使えばいいだろうが

~~て言うかさ、学業のためのもんだろ?

そんなの……親に

買ってもらえばいいじゃんか・・・』






勝手なオレの価値観・・・



世の中の大抵の高校生なんて

オレと同じような…

そんな考え方してるだろ?って

そんな意見をカンナに投げていた






『ぅ…~ん、

私がやりたいって思ってやることは

私の・・・ワガママだと思うから』





『ははっ…(笑)そっか』





〃かなわないな〃

そう思って両手を万歳(笑)






学校なんて

別に行きたいとも思わない



行かせてもらえることが

有難いなんて思ってもなかったオレ



せめて高校くらいは卒業してくれ、と

親に言われて渋々行ってた



そんな感覚のオレにとっては




カンナは

本当にさ




ありとあらゆる意味で

まぶしくてたまらなかった





特別……家が貧しい訳でもない


親が、極めて厳格

そんなんでもない






コイツはどうして


そんな考え方が出来るんだろうな?




ってさ

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