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KIND KILLAR

第7章 What you see in your eyes

O「そんなの、うそだよ。嘘に決まってる・・・。」



M「オオノ・・・何があったのかは知らねぇが、鼓舞されているんじゃないか?おまえは。」



やめて。



もう、やめて。



腕を耳に当ててしゃがみこむ。



やめてよ、ようやく素の自分でいられる人に出会えたのに!!



愛を捧げられる人に出会えたのに!!



そんなオレを見かねたのか、



M「なぁ、オオノ!」



まつにぃが声を張り上げる。



ヤダ、やだよ!!聞きたくない!!!



M「オオノっ!!」



とうとうまつにぃに腕を掴まれて、振り向かされる。



いつのまにか目には大粒の涙が溜まってて。



それが勢いよく振り向いたせいで、キラキラ辺りに舞った。



M「おまえもわかってんだろ!!おまえは、騙されたんだよ!!利用されたんだ!!いい加減、目を覚ませ!!」



やだってば!!



まつにぃに何がわかんの!?



O「ふっ・・・うぇ・・・っ!!」



とうとうガチ泣きし出して、ふるふる首を振るオレ。



そんなオレを見て、まつにぃは説得を諦めたんだろう。



眉をひそめ、ため息をついて言った。



M「まあ、いいさ。オレが首突っ込む話じゃねぇしな。落ち着いたら、神山のトコに話聞きに行ってみろよ。おまえがそこまで言うってことは、神山にも事情とやらがあるんだろ。」



結局まつにぃはオレに甘い。



O「ん。ありがと。・・・ごめんね、まつにぃ。」



M「いいさ、ちょっぴし拳銃向けられんのくらい慣れてるからな。」



くしゃっと鼻にしわを作って笑うと、



M「んじゃ、会議行ってくる。」



と言って、部屋から出て行った。

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