
KIND KILLAR
第10章 Spin-Off
あ、翔くん固まっちゃった。
そりゃそうだよな。
いつもニノが1人で占領してる部屋に、黒のライダースのオトコが4人もいたら驚くわ。
Ok「お騒がせしてすみません。ワタクシども、大野と相葉の前の勤め先の者です。」
真っ先に動いたのは、岡田くんだった。
しなやかかつ俊敏に胸元から名刺を出して、差し出す。
それを見てビジネスマンの反射とでも言うんだろうか。
S「はじめまして。挨拶が遅れまして、申し訳ありません。この会社の社長をしております、櫻井翔と申します。」
岡田くんの鋭い目に威圧もされることなく、さらさらと挨拶の定型文を言いながら、名刺を差し出した。
K「アイツ、やるね。岡田の殺人ビームにやられないなんて、いい根性してんじゃん。」
それを見て、健ちゃんが囁いてきたから。
O「でしょ?可愛い顔してめちゃくちゃカッコイイんだよね。」
と、ついつい口が滑って、惚気けてしまった。
K「ん・・・?」
変なとこだけ察しがいいよね・・・。
O「・・・ん?笑 」
一応、笑ってはぐらかしてみたけど、逆効果だったようで。
K「はあ!?!?」
叫びながら、オレと翔くんを交互に指さしてきた。
