
KIND KILLAR
第2章 I want to know you
ただ、一つだけ心残りがある。
高校の友達に、渡米することを伝えられていないこと。
大親友で、大好きな翔くんにもこればっかりは言えなかった。
どっかから漏れたら困るし、何より翔くんなら「俺がなんとかする!」とか言いかねないから笑
でも・・・。
翔くん、大丈夫かな。
オレが急にいなくなって、寂しくなんないかな。
何でもできちゃうから、いじめられたらしないかな。
ズルズルと不安は出てきて尽きなくて。
何より心配なのは。
O「やっぱ、オレのこと忘れちゃうのかな。」
嫌われるのならまだいい。
でも、もし10年後に再会できたとして。
翔くんが、オレに気づかなかったらどうしよう。
O「あー!!やめよ!!!」
翔くんが忘れてたっていいんだ。
オレが一生覚えていたら。
この淡い恋心とともに・・・。
