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KIND KILLAR

第3章 The second killer

ふう、と一息ついた智くんは、自嘲するように薄く笑って呟いた。



O「その事務所で、契約書書いて、そっからはケンの知り合いの・・・ノリユキさんがやってる殺し屋の会社で、働いてる。」



S「そっか・・・。ごめん。辛いこと聞いた。」



なんで翔くんが謝るの、と智くんは笑いながら言ってくれたけど。



メッシュの金の前髪に隠れるようにその繊細な瞳が揺れるのをみて心が痛む。



O「ほら!こんなの忘れて飲も飲も!」



そうやって、一気に酒を流し込んだ智くん。



でもすぐに美しい眉間にくしゃり、とシワができた。



S「どうしたの?」



俺の問いに被せるように拳銃を構える音が聞こえた。



O「誰か・・・来るよ。」



S「へ?誰か、って・・・。」



O「翔くん、隠れて。」



その後智くんは、俺をソファの後ろに押し込んだ。

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