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KIND KILLAR

第3章 The second killer

N「あなたね?時間かかりすぎなのよ。こんな可愛い俺が外にいたら、危ないでしょ?」



ニノは、そういけしゃあしゃあと言い放ちつつ、ソファーにポスリと座る。



さすがウチの会社の影の支配者と言っても過言ではないほどの秘書、二宮和也。



社長の俺が立っていようがお構い無し。



・・・いいんだよ!いいんだけどね!!



それより!



S「なんでニノがここにいるんだよ!!」



そんな俺に、ニノはうっすら笑いかけた。



ソファーに腰掛けて足を組んでそう笑うともうホントにお姫様だな。



・・・じゃなくて!



やばい。俺、今日おかしい。



N「翔さんに用はないって。ワタシが待ってたのはあーばさん。」



妖艶に俺に笑いかけた姿とは一変して、雅紀に向かってぷくーっと頬を膨らませる。



A「うっ、可愛いっ、可愛いよにのちゃん!!ごめんね!またハンバーグ作ってあげるからね?」



まあそうなるわな。可愛いもんな。確かに。



ハンバーグと聞いてキラッと顔を輝かせたニノ。



N「んふふ♡せいぜい俺のご機嫌とり頑張りなさいよ。」



A「ああ!にのちゃん可愛い!!押し倒したい!!」



・・・もうお分かりかとは思うけど。



この2人は付き合っている。



しかも、超絶ラブラブ。



この温度高めの痴話喧嘩に、智くんは固まってしまっている。



・・・そりゃそうだよな。これは刺激が強い。



N「あ、忘れてた。はい。」



雅紀に話しかけるトーンが嘘みたいな声の低さ。



おい。分かりやすすぎだろ。



雅紀も苦笑してるし。



そんなニノは、智くんに契約書を押し付けた。

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