今日も明日も 2nd season
第26章 青色クレヨン *青×黄*
逃げる隙を与える間もなく、あっさりと奪われた唇
はむはむと啄むような動きが心地好い
ついうっとりと瞳を閉じてしまうのは仕方ないと思う
あまりの心地良さにここが楽屋だって事を、忘れそうになってしまうんだから
「にの…口、開けて」
言われるままに、薄く口を開いた
「舌、出して?」
そう言うから、少し出したら
「エロい、にの」
大野さんがクスクス笑った
笑う気配が消えたと同時に何かが俺の舌を舐める
…大野さんの、舌だ
ザラリとした感触に、思わず眉間に皺が寄った
同時に、背中がぞくりと粟立つ
舐めたかと思ったら、すぐに俺のそれを絡め取られて
もう何も、考えられなくなってしまった
「ん…っ」
鼻で息をする事は覚えたけど、いざとなるとやっぱり苦しくて
唇が離れる一瞬で必死に空気を吸い込んでいく
そんな俺を知っていながら
尚も激しく咥内を弄ぶ大野さんは
…優しいようで、意地悪だと思う
でもそれすらも嬉しいと思ってしまう俺も
多分、いや間違いなく
どうかしてる
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える