今日も明日も 2nd season
第26章 青色クレヨン *青×黄*
「やだ…っやめろって!」
シャツの中に潜り込んだ手が、いやらしく上半身を這い回る
意思を持った指先が
胸の尖りをわざと何度も行き来していく
「や、…あっ」
そこを指が掠める度に跳ねる体を、大野さんは楽しそうに見つめていて
「ごめんね」
全く感情なんか籠っていない、謝罪の言葉を口にした
「なん、で…?」
「だって、にのが好きだから」
「え…」
「チューだけで、納まるわけないっつーの」
雄の目が和らいだと思ったら今度はニンマリとか
…本当ついていけないんだけど
感情のままに変わる、ポーカーフェイスとは無縁のこの人には
駆け引きなんてのも、難しい
「…本当にスルの?」
こんな、コンクリートの踊り場で?
「最後まではしないから」
そう言って、あっという間に俺の首からシャツを抜き取った
「待て待て待てっ!」
なら何で脱がす!
「んー…ちょっとうるさい」
大野さんが再び唇を塞いだ
…最初から、咥内を激しく侵していくキスに
思考回路はいとも簡単に奪われていった
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