今日も明日も 2nd season
第28章 bartender *赤×緑*
決して美味しいなんてもんじゃないし、
喉にも引っ掛かるソレ
…だけどそれも、大好きな人のものだと思えば飲み込めるってもの
ごくん、と喉を鳴らすと
「ばっか……」
荒い息を吐きながら、翔ちゃんが目を細めて
俺の髪を撫でた
「じゃあ…お前の事は……」
"こっちでイカせようか…"
後ろに手を這わし
翔ちゃんがニヤリと笑う
背中が粟だつくらいに低く、官能を刺激するように耳許で囁かれ
俺の中の何かが疼いて止まなくなった
欲しい
翔ちゃんが欲しい
苦痛しか感じなかった挿入が、快感をもたらすようになっていたのはいつからだろうか
女じゃあるまいし…と思う反面
征服される悦びも知ってしまった今は、どちらも楽しめるなんて感じてみたり
深く考えないのが俺の長所
気持ち良いものは気持ち良く
楽しめる事は存分に楽しんで
ましてその相手が好きな人ら、言うことなしでしょ
「…ちょうだい?」
翔ちゃんの首に腕を回し、同じように耳許で囁いて
ぺろり、と耳を一舐めしてみせた
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