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今日はサボり決定

そう決めて
このままアパートに帰ろうと歩き出した時


ー…タイミング、悪


目の前を歩いてきたのは、正にさっきの話の人物で


「あ…翔ちゃん」

気まずそうな智くんと

隣を歩く、智くんより小柄な可愛らしい女の子


「智くん、この子が彼女？
もー…教えろよっ…水くさいなぁ」


俺は完全に『演じた』

祝福してるんだよ、って顔を無理矢理貼り付けた


…心の中はぐちゃぐちゃだったけど


「いや、翔ちゃんこれは…」
「そうなんです！お付き合い、してるんです！」


智くんの言葉を遮るように、その子が出しゃばった

智くんの顔が、歪む

「ね？大野さん？」

じっと智くんを見つめる目と

いきなりわざとらしく腕に絡み付いたその姿に


何故か俺は一瞬で嫌悪感を抱いた

だってその後に俺をチラリと見たその女の子は


明らかに俺に対して何らかの感情を持っているのが伝わってきたから



多分、本能で感じ取ったんだと思う



ー…コノオンナニチカヅクナ