今日も明日も 2nd season
第36章 H B M *黄×緑×ちょっとだけ黄*
「え、あ、」
グイッと肩を引き寄せられ、ダイブするみたいに敷かれた布団に押し倒された
痛……くはない
まるでベッドマットみたいな感触
こんなのあるんだ、ってくらいあっという間に体に馴染んで心地好い
なんて浸る暇もなく
すぐに雅紀が覆い被さって、肘を顔の両側に置いた
「にの…」
真っ直ぐに俺を見つめる雄の瞳
何で急にカッコ良くなっちゃうんだよ…
恥ずかしくて、まともに見られないじゃん
「赤くなってる」
「え?」
「…可愛い、照れてる?」
「バ…っ照れるわけ」
ないだろ!…って言おうとしたけど、言えなかった
…あっさりと、唇を塞がれていたから
啄むような優しいキスを繰り返す
下唇を軽く噛んだり、舌でそっと舐めたり
そんな事ばかりを何度もされるうちに、俺の方がもどかしくなって
雅紀の頭を両手で引き寄せ、未だ唇だけを弄ぶ雅紀のそこに
自分から舌を差し入れた
だけどすぐに、顔を引き離されてしまう
「…んだよ」
仕掛けたのをかわされて、思わず睨むけど
「ダメだよ…俺がするんだから」
ゾクッとする程低い声
抗えない……
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える