今日も明日も 2nd season
第36章 H B M *黄×緑×ちょっとだけ黄*
A side
絶対この先、にのに主導権は渡さない
にのだってそれに頷いた
そう決めたから、にのからのキスをわざと外した
だってここで受け入れたら
…間違いなく、逆転されるもん
自分の言った事なんて知らん顔で、あっという間に立場変えられちゃう
「ダメだよ…俺がするんだから」
そう囁いたら、にのの目が泳いで
急に儚げな…頼りなげな、まるで怯えた子犬みたいになるから
俺もちょっと強気になれる
元々俺は “抱く“ 方だし
はっきり言ってそっちには自信もある
…にのにヤられてからは、そっちの良さも知ったのは確かだけど
にのの髪を撫でてその顔を見つめれば、真っ赤になって目を逸らして
こんな顔、見られるなんて
それこそ俺には最高のプレゼントだよ
「にの、…口開けて?」
逸らした瞳がゆっくりと俺を映す
何か言いたげに唇を動かしたのを見計らって
素早くその咥内に舌を突っ込んだ
「んぅ…っ…ん…」
一瞬見開いた瞳がギュッと閉じられて、塞がれた唇の隙間から、甘い吐息が漏れる
普段のにのからは想像もつかない可愛い声
これだけでヤバイ
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