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安住の地はマンションでした

第1章 mission1:抜け出せ!!

「空」
「あいあいさー!」

べきっと後ろ手の鎖をぶった切る。

「こんな所に勤める人間だぞ。武術の1つや2つ、心得てるんじゃない?」
「大丈夫だろ。人間なんて、くるくるポイだ」
「そうだねっ!久々の人間肉だし」
「あいつら、マズいだろ?」
「んんんー確かにな。美味くはないだろうな」

一度だけ、夜な夜な海くんと暴れまわったことがある。
何故か人間が食べたいと思った。

その時、食ったんだよねぇ。
オンナノヒトのお肉。

当時問題になってた殺人鬼をたまたま見つけて。
こいつならいいかな?と。

良くないんだけどね、全然。
美味しかったなぁ、オンナノヒト。

「食べるのはやーめよ」
「無難だな。絶対腹壊すぞ」

くすっと2人で笑い合えるなんて。
ちょっと前まではありえなかったのに。

1週間に1回、脱獄なんて絶対しないように、洗脳をされてた。
でもそれも耐性が付いた。
ごく最近なんだけどね?

「無駄口もここまでだ。準備は出来たか?」
「うん、バッチリだよ!足枷も取った」

さてと、やりますかね。

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