笑い、滴り、装い、眠る。
第8章 花梨―唯一の恋―
「ごめん。何かすげぇな?と思って?」
准「ん?ああ、これか?」
准一は鎧みたいな腹筋を撫で回した。
准「格闘技を習ってるんだ。」
「格闘技?なんだってまた…」
准一はうんざりしたようにため息をつくと、半身起こしかけていた俺の体に馬乗りになり、両手をシーツの上に縫い付けた。
准「……どうでもいいだろ。そんなことより早くヤるぞ?」
「……あっ…」
耳元で囁き、耳のカタチに沿って舌が艶かしく動く。
「ふ……っ…ん」
准「お前、耳が弱いのか?」
「大抵そうだろが?」
再び勃ちあがり始めた中心に手が伸びてきて、ゆるゆると上下に擦り始めた。
「ゃっ……あ…ぁ…あ…」
准「いいな……その声。」
相変わらず耳元で囁きながら俺のを扱く手は力強さを増し、一滴残らず体液を絞り出されるんじゃないか、ってぐらいだ。
「あ…あ………准一、俺もう……」
またしてもこの男の手の中で達してしまう。
准「お前、何だかんだでかなりヤりまくってるだろ?」
手から滴り落ちる白濁の雫を舐めながら苦笑した。
「ここ最近だけだよ?『小遣い』弾んでくれる、って言うから?」
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