笑い、滴り、装い、眠る。
第16章 a little guy
智くんのナカから指を引き抜くと、智くんの体はゆっくりとシーツの中に崩れ落ちた。
「気持ちよかっただろ?」
智「そんなこと聞かないでよ?」
赤くなりながらぷいっと顔を逸らす。
が、強引に顔を此方に向け顔を近づけ囁いた。
「もっと気持ちよくしてあげる。」
智「え…?」
驚いて半開きになった唇に乱暴に唇を押し付けた。
智「……っ…翔くん…」
今にも泣きそうな顔で俺の名を口する。
やめろよな?これからはその顔を人前で晒すのを。
俺は固く閉じられた智くんの両足を開いた。
智「あ…」
「さっきも言ったけど、痛いのは初めだけだから?」
智「ん…」
腰を浮かせるように少し膝を持ち上げると、その場所はうっすらピンク色を帯びていて、何かを期待しているかのように収縮を繰り返していた。
「体の力、抜いて?」
智「あ…うん。」
とは言うものの、ガチガチに力が入ってるようで、
さっきまで収縮を繰り返していた場所は、今ではあらゆるものを拒むかのように固く閉じられていた。
「ごめん…ちょっとだけ…我慢して?」
智「んっ…ぁっ…」
智くんのナカに半ば強引に挿入りゆっくり押しすすんでゆく。
いつになく眉間に寄ったシワを見るのは正直心苦しかったが、あとはするするいけたようで、
互いの口からは安堵のため息がもれた。
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