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どうしても楽しかった

第1章 エピソード0 男子ですけど!?

俺は北条尚哉。つまんない人間。趣味は読書
特技は絵を描くこと。友達はゼロ。気になってること     それは
「おーい!サッカーしようぜ!」そう、この元気いっぱいの鈴村音南。骨格の形が好き。だから
いつも絵に描いて楽しんでる。
まぁ理由はこんくらい。骨格だけが好き。…なんだ。
一時間目が終わるといつもの言葉。
「サッカーしようぜ!」俺は無視し続ける。
それでもうるさい。だから「何?」とそっけなく返す。
「何描いてんの?」「別に…普通に。」
「君絵上手いよね?」「まぁ得意………。」
「去年のポスターで全国2位だったし。」
「……!!」俺は見てた人がいた事に驚いた。
「君は俺の絵のどこを見てそう思ったの?」
「え?。…描きたい事に感情が入ってる。」
「わかるの?」俺は嬉しかった
「俺の絵なんて誰も感動してくれなかった………
でも……君は感動してくれたの?」
「うん………俺はこの一枚の絵ですごく感情が込み上げてきた。だから俺の為に絵を描いて欲しい!!!」
「俺は誰かの為に絵を描くことは無い。」
「どうしても?………」
「うん。今はどうしても…」
「じゃあ俺が…その鎖解いてお前が俺の為に絵描いてくれるようにしてくれませんか…」
俺はそれが今まで、一番輝いて見えた。
何故か彼の目に迷いが無く透き通っている。そして「俺は初めて絵でこんなに感動したんだ」
「うん……ありがとう」
「でも…感動と同時にある感情もこみ上げた。」
「うん。」
「それは君にとって信じたくない感情だけど、
       伝えても良いですか…」
「‥…あっ。うん。感動してくれたので。どうぞ‥……」
「俺は君のことが好きです」
「‥………………っなに?!」
「俺は君のことが好きですって言ったんだけど」
「えっ?いや~…………っなに…その」
スキになってくれるのは良いんですけど俺…
それ以前に「男ですよ。」
「えっ?うん知ってるよ?」 
ダカラー!!!!!!同性は無理だろ?…世間的に!!!!!!
しかも
「俺は君を信じたいでも想ってしまうと絵を描きたくなる。すると暗い感情が詰まった絵が出来る。だから人は信じない。」
「だから…「俺は君の絵を汚さないだから特別
にならせてくれ!!」
「じゃあ絵を描かせて」「……!分かった……」

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