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Treasure of life

第2章 モノグラム

side M

あるとき、二人で買い物に出掛けた。とても暑い日だった。
外を歩いているだけで、汗が吹き出てくる。

「あっつ〜」

「暑いですね…」

「未来もやっぱりこんなに暑いの?」

「体感的にこんなに暑くなることはないですね〜…。
ある一定の気温になると皮膚のバリア機能が働くんで…」


暫くすると、ニノの足取りが重くなった…。

「なんかニノ具合悪そうだけど、大丈夫…?」

「…うん…」

フラッ
「ニノ!?」
俺は慌ててニノを支えたが…、

「…ダメだ…重くて…」

相手はロボットだ…。俺の力じゃどうすることも出来ない…。

どうしたら……。


そのとき…

「大丈夫?」

突然現れたマントを羽織った背の高い男が…

「え?」
そいつは軽々とニノを抱え上げた。

「俺に掴まってっ」
「え!」
俺は言われるがまま、その男の指示に従った。


その瞬間、フワッと身体が浮いたと思ったら…まわりの景色が変わっていた。


ここは…俺の家の前…?

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