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触感

第1章 歯医者

それだけではなかった。


「はい、口を開けてみてください」


歯医者なんだから当たり前のフレーズもキュンとしてしまったのだ。


声ってすごい。


イイダ先生に対する妄想が始まる。


虫歯の治療中なのにこんなこと考えちゃダメと思いながらも止まらない。



詰め物の型を取るためにグニョグニョしたガムのようなものを歯にあてられた。



あっ…



思わず声が出そうになった。

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