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触感

第3章 洋菓子店

服を整え何とも言えない気分にされたまま診察台から立ち上がろうとした。




ググっ



イイダ先生の手がすごい力で私の肩を上から抑え込む。




少し痛いくらい。




「…ッいた。先生。どうしたんですか。」




驚いて上を見上げる。




「アキさん。僕はヤキモチを妬いてしまったようです。会えていなかったこの数カ月の間、束縛なんてしたくないしできる身分ではありません。」




力が入っていた手が緩み全てを包み込むようにしっかり抱きしめられた。




キュンとなるとはこのことか。




「あなたはきっと、自分の淫乱さ、貪欲さに気付いてしまった。それを引き出すきっかけを僕が作ったのであれば嬉しい反面、焦ります。きっとご主人以外の他の男たちを求め始めるだろうし、気付くやつは気付き、そういうやつらを惹きつけてしまう魅力があなたにはあるのですから。」




どきん。

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